私は、30年以上サラリーマンを続けてきました。隠れてバイトをしたことはある(笑)でも本格的な副業なんて、考えてもいませんでした。そんな私の意識を変えたのは、AIからのある一言でした。
「開業届、出しておいた方がいいですよ」
……え、私が?
そのとき私がやっていたのは、イラストをいくつかの海外プラットフォームに登録し始めたばかりの段階。売上はほぼゼロ。
「しっかり稼げるようになってから考えよう」と思っていたし、絵の1枚も売れていない人間が開業なんて、おこがましいとすら思っていました。
だから最初は聞き流しました。
でも、改めてAIに「開業するメリット」を聞いてみると、こんな答えが返ってきました。
「iPad、Procreate、サーバー代、AI利用料……副業のために使っているお金、意外とありますよね?事業に使っている部分については、経費として計上できるんです」
本当に?それは塵も積もれば、で意外とある。
だったら一度、ちゃんと「事業」として向き合ってみようか。
AIに背中を押されるとは思っていなかったけれど、これが私の開業への第一歩でした。
そう思って実際に提出したのが、2026年5月27日のこと。
届け出た開業日は、さかのぼって4月22日としました。
その日、私は「もりらんくる」の屋号で、正式に個人事業主になりました。
今回は、その開業届提出までの一部始終を正直に書いてみようと思います。
途中で盛大につまずいた話も、AIに何度も助けられた話も含めて(笑)。
開業届って何?なぜわざわざ出すの?
開業届とは、「私、事業を始めました」と税務署へ届け出る書類のことです。
正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。副業であっても、継続的に収益を得る活動をしているなら提出できます。
では、なぜ私が出したのか。理由は大きく2つあります。
① 最大65万円の青色申告特別控除が受けられる
開業届と合わせて「青色申告承認申請書」を提出すると、青色申告が利用できるようになります。
帳簿付けなどの条件はありますが、最大65万円の控除を受けられるのは非常に大きいです。
副業収入が増えてきたとき、この差は確実に響いてきます。
そもそも「控除」って何?
「控除」という言葉、なんとなくわかっているようで、実はよくわからない——そんな方も多いと思います。私もそうでした。
簡単に言うと、「税金を計算する前に、所得から差し引いていいお金のこと」です。
白色申告と青色申告で、課税対象の所得がどう変わるか見てみましょう。
| 白色申告 | 青色申告(65万円控除) | |
|---|---|---|
| 副業収入 | 100万円 | 100万円 |
| 控除額 | 0円 | ▲65万円 |
| 課税対象の所得 | 100万円 | 35万円 |
同じ100万円の収入でも、青色申告なら税金を計算するための元になる所得を65万円減らせます。
65万円に直接税金がかからなくなるわけではなく、税金の「計算の土台」が小さくなるというイメージです。
副業収入が増えれば増えるほど、この差はじわじわ大きくなっていきます。
難しく考えなくても大丈夫。「同じ収入でも、青色申告の方が税金を少なくできる制度」——まずはそれだけ覚えておけば十分です。
② 「趣味」から「事業」へ、意識が変わる
実は、私にとってはこちらの理由の方が大きかったですね。
正直、開業届を出した瞬間に収入が増えるわけではありません。売上はゼロのまま。
でも、気持ちは確実に変わりました。
なんとなく続けていた副業が、「自分の事業」になる。
これは思っていた以上に大きな変化でした。
「副業している人」から「事業をしている人」へ。
書類一枚で、自分の中のラベルが張り替えられた感じがしました。
不思議なもので、それだけでサボれなくなる(笑)。
「freee開業」を使ってみたら、拍子抜けするほど簡単だった
税務署へ直接行って手続きする方法もあるのですが、自分は面倒だったので、税務署に行かない方法をAIに聞いたら(笑)、無料で開業届を作成できるサービスを教えてくれました。
それが「freee開業」です。
質問にポチポチと答えるだけで、
- 開業届
- 青色申告承認申請書
の2枚を自動作成してくれます。
入力した内容はこんな感じです。
- 屋号:もりらんくる
- 開業日:令和8年4月22日
- 職業:イラスト制作・販売、ブログ運営
- 所轄税務署:松山税務署
- 青色申告:申請あり
ここまでにかかった時間は10〜15分程度。
「え、これだけ?」と拍子抜けするほど簡単でした。
問題は、ここからでした。
読めない!QRコード格闘事件
書類作成後、そのまま電子申告のステップへ進みました。ここまでは順調。
パソコン画面にQRコードが表示され、「スマホで読み込んでください」との指示が出ます。
……読めない。
何度やっても読めない。
距離を変える。角度を変える。画面を明るくする。
それでも一向に読み込まない。
ここぞとばかりにAI発動!
画面をスクショしてAIに読み込むと、あっさりこんな回答が。
「freee電子申告アプリのQRコードリーダーをご利用ください」
なんだ……専用アプリだったのか。
そうなんです。私は普通にiPhoneの標準カメラで読み込もうとしていたんです。
App Storeから専用アプリを入れて読み込むと、一瞬でピロリンッと成功しました。
開業届の提出まで、AIには最初から最後まで助けてもらっていますね(笑)。
自宅でかんたん完結。マイナポータルとの連携
気を取り直して、マイナポータルとの連携へ。
流れとしては以下の通りです。
- freee電子申告アプリでQRコードを読み込む
- マイナポータルアプリが自動起動する
- マイナンバーカードをスマホの背面にかざす
- 暗証番号(4桁)を入力する
- 提出ボタンを押す
たったこれだけ。
カードの読み取り位置が少しシビアでしたが、ゆっくりかざすことで無事に認証完了。
そして画面に表示されました。
「電子申告・申請を提出しました」
思わず「おぉ……」と声が出ました。
税務署へ行くこともなく、自宅のソファに座ったまま個人事業主が誕生した瞬間でした。
提出後に感じた「サボれない」というプレッシャー
翌日。freeeの画面で確認すると、無事に受理されていました。
同時に提出した青色申告承認申請書も受理済み。
これで正式に個人事業主です。
正直に言います。収入は何も変わっていません。売上が突然増えたわけでもありません。
でも、気持ちは明確に変わりました。
税務署に名前と屋号を登録された、という事実。
それだけで、不思議と背筋が伸びました。
「もう趣味ですとは言えないな」と思いました。
「副業している人」から「事業をしている人」へ。
少なくとも自分の中では、確かにパラダイムシフトが起きました。
税務署に事業者として登録されたと思うと、不思議とサボれなくなるから面白いですね(笑)。
そして改めて思いました。
あのとき、AIの一言を聞き流さなくてよかった、と。
まとめ:AIに背中を押されて、個人事業主になった
開業届の提出は、想像していたよりずっと簡単でした。
マイナンバーカードさえあれば、自宅から1時間もかからず手続きが完了します。
副業収入がまだ少なくても、
- 青色申告の準備ができる
- 事業としての意識・覚悟が持てる
- 将来の土台が作れる
といったメリットは十分にあります。
そして今回、改めて感じたのはAIの存在の大きさです。
開業を勧めてくれたのもAI。freeeを教えてくれたのもAI。QRコードの謎を解いてくれたのもAI。
54歳の私が個人事業主になれたのは、半分くらいAIのおかげかもしれません(笑)。
そして何より——。
54歳の私でも出せました。
あなたも絶対、出せます。
もし今「開業届、気になっているけどまだ出していない」という方がいたら、ぜひ一度AIに相談してみてください。
きっと、背中を押してくれますから。
次回予告
無事に開業届を出した私が、次に直面したのが「事業用口座」と「会計ソフト」の準備。
もちろんここでも、AIに相談しながら進めました。
私が選んだのは、【楽天銀行 × マネーフォワード クラウド】の組み合わせ。
なぜこの2つにしたのか?実際に使ってみてどうだったのか?
次回は、54歳副業初心者のリアルな体験を赤裸々に書いてみようと思います。お楽しみに!

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