地味に、ブログ歴4年の私ですが、実は途中で完全に放置していた時期があります。
PVは落ち、収益も下がり、ネタも完全に尽きた。そんなどん底のタイミングで、YouTubeを見ているとこんなサムネイルが流れてきました。
「ブログを買うだけで月30万円!これで会社を辞められました」
……え? 買う?ブログって、買えるの?
そこから私は、割と本気で「サイトM&A」について調べ始めました。最終的には手を出さなかったのですが、当時検討していた金額はなんと100万円前後。
今日は、当時のリアルな裏話を正直に書きます。
そもそも「サイトM&A」って何?
M&Aとは「合併・買収」のこと。サイトM&Aとは、すでに収益を生んでいるウェブサイトやブログを売買する市場のことです。不動産で言えば「家賃収入のある物件を丸ごと買う」ようなイメージですね。
相場としては、月10万円稼いでいるブログが、だいたい月収の12〜24倍の価格で売り出されています。つまり、月10万円 × 12ヶ月 = 120万円前後というわけです。
当時はこの市場が急速に拡大しており、ブログ界隈やYouTubeでも関連する情報が飛び交っていました。
YouTubeに溢れていた「夢のような話」
当時のYouTubeには、似たような発信が山ほどありました。
- 「月30万円以上が簡単に稼げる!」
- 「これで会社を辞められます!」
- 「完全な不労所得になる!」
- 「すでに収益化されているから初心者でも確実!」
見ていると、なんだか自分にもできる気がしてくるから不思議です。
私は過去に、信頼できる友人に格安でサイト制作をお願いして立ち上げた経緯があり、その苦労を知っています。「そんな簡単に月数十万も稼げるの?」と疑いつつも、月数百円〜せいぜい1,000円単位しか稼げていなかった当時の自分からすれば、まさに夢のような話でした。
これがYouTubeやSNSの恐ろしいところです(笑)。
ただ、今思えばこうした発信が多かったのには明確な理由があります。サイト売買が成立すればするほど、プラットフォーム側には高額な手数料収入が入ります。つまり、「簡単に稼げる」というイメージを広める側に、大きな経済的インセンティブがあったわけです。
当時の発信者の多くは、「サイトを高く売り抜けたい側」か「プラットフォームを紹介して稼ぐアフィリエイター」でした。今だから冷静に分析できますが、当時はそんな裏側には全く気づいていませんでした。
私が検討して、結局やめた理由
正直に書きます。やめた理由は、シンプルに「怖かった」そして「高かった」からです。
実際、私はサイト売買サービスに登録し、定期的に送られてくるメルマガを熱心に読んでいました。私が検討していたのは50〜100万円規模のサイト。規模が大きくなれば収益も大きくなる、という単純な仕組みです。
しかしこの金額、しがないサラリーマンの私にとって決して小さくありません。いや、めちゃくちゃデカい金額です。調べれば調べるほど、冷静な疑問が湧いてきました。
- 「買った後、一体誰が記事を書くの?」
- 「Googleのアルゴリズムが変わったらどうなるの?」
- 「運営者が変わった途端、読者が離れるのでは?」
- 「そもそも、この収益って本当に続くの?」
不動産投資なら、最悪でも「建物や土地」という実物が残ります。でもブログは、Googleの気分(アルゴリズム)ひとつで検索順位が吹っ飛び、価値がゼロになるリスクを孕んでいます。
そして一番決定的だったのは、ちょうど検討していたこのタイミングでGoogleの大型アップデートがあり、散々煽っていたブロガーやYouTuberたちが阿鼻叫喚の地獄絵図になったことです。
それを見て、私は「無理だ」と撤退を判断しました。今思えば、あのタイミングでのアルゴリズム変更は、私にとって天の配剤だったのかもしれません。
あれから数年。サイト売買市場はどうなったか
私はあの時、高額なお金を払うことこそ回避したものの、その後のネタ切れとPV低下に耐えられず、結局ブログを完全放置することになりました。
そして現在。あの頃ほど「サイト売買で稼ごう!」という威勢の良い話を聞かなくなりました。理由は明確です。
1. Googleの評価基準の激変
2022〜2023年頃から、Googleは「誰が書いたか」「実体験があるか」を極めて重視するようになりました。運営者が変わると、その「体験」が断絶してしまうため、サイト売買のビジネスモデルそのものが直撃を受けました。
2. AIによる「量産記事」の無価値化
AIを使えば「それっぽい情報記事」が誰でも一瞬で量産できる時代になり、独自性のないブログの資産価値が暴落しました。
3. 失敗事例の可視化
「高額で買ったのに全く稼げなかった」「購入直後に順位が圏外に飛んだ」というリアルな体験談がSNSで広まり、夢のような煽り文句だけでは人が動かなくなったのです。
結局、今の時代に強いブログとは何か?
今のGoogle(そして読者)が本当に評価するのは、次のようなコンテンツです。
- 実際にその人が泥臭くやった実体験
- その人の人生や立場からしか書けない内容
- 失敗した話やカッコ悪い話を素直に書けること(私みたいに(笑))
逆に言えば、「誰でも書ける一般的な情報」は、今後AIに置き換わり、どんどん評価されなくなっていきます。
私が今このブログで書いているのは、「英語力ゼロなのに海外プラットフォームに挑戦した話」や「54歳にして開業届を出したリアルな体験談」です。それも、AIという強力な相棒に助けてもらいながら、現在進行形で副業を育てている記録です。
AIの普及によって、かつてのような「煽りブログの売買」は消滅の危機に瀕しました。しかし皮肉なことに、私自身はそのAIのおかげで、約4年ぶりにこうしてブログを再開することができたのです。
地味な発信かもしれません。でも「54歳会社員 × 副業 × イラスト × AI活用」という組み合わせで発信している人間は、世界中を探してもそうそういません。(逆に言えば、ニッチすぎて需要がないだけかもしれませんが……笑)
いや本当に、あの時100万円を出さなくて心底よかった!(笑)そう思えば、AIに課金している月数千円の方が、何百倍も投資効果があるとは思いませんか?
まとめ
- サイトM&Aとは、収益ブログを売買する市場のこと
- 数年前は「月30万簡単」「不労所得」という発信が溢れ返っていた
- 発信側には「プラットフォーム手数料」というウマみがあった
- Googleの変化・AIの普及・失敗事例の可視化により市場は激変
- 今最も強いのは「その人にしか書けない生々しい体験談」
次回予告
次回、副業とお金のリアル Vol.4は、「経費の按分(あんぶん)」について書きます。
iPadの端末代や、ClaudeなどのAIサブスク代は、全額経費として落とせるのか?
私が実際に設定している按分比率と、税務署に説明できる「その根拠」を包み隠さず公開します。お楽しみに!

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