大正浪漫PartⅢ~「紅さす婦人」

大正浪漫~ひさし髪の大正美人をイラストで描く
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災い転じて福となす

第三弾となる今回は、正統派大正美人を描いてみました。又、どこぞの写真を引用してるのではないかと思うかもしれませんが、今回は正真正銘完全オリジナル作品です。

実は、当初某有名人の似顔絵を描いていたのですが、あまりの不出来にボツにした絵の焼き直しなんです。

ゼロリセットからの描き直しも考えましたが、そこまでの労力もなかったので、途中から大改編して急遽大正浪漫シリーズに仲間入りさせました。

似顔絵の正体は

あまりの不出来に恥ずかしく、何も言えなくて夏♪状態なのですが、実は、、、連続テレビ小説「らんまん」のヒロイン浜辺美波さんを描くつもりでした。

正直この段階では全く「大正浪漫シリーズ」は頭になかったですね。浜辺美波さん・・・。好きな女優さんだから、気軽に描いてみたつもりでしたが、これが…描けば描く程似なくなるドツボの状態にハマって結局ボツリヌス菌にしたんです。

夏目雅子と二百三高地髷(まげ)

今回の作変にあたり大きく変えたのが髪型でした。「らんまん」の浜辺美波ちゃんはまだ江戸髪なので、大正雰囲気出す為にイメチェンです。

一番わかりやすい髪型として当時大正ヤングの間で流行した庇髪(ひさし髪)をチョイスしてみました。この髪型、入れ髪をしてふくらましている前髪が非常に特徴的です。

この庇髪。明治末期頃より全国的に流行していた当時最新鋭のヘアースタイルでした。その発展形が、日露戦争時、旅順攻防戦に於いてそのシンボル的象徴、二百三高地をイメージした「二百三高地髷(まげ)」でしょう。

確か、舛田利雄監督の1980年公開の映画「二百三高地」でヒロイン役の故夏目雅子さんも劇中で二百三高地髷(まげ)をしていたのを思い出しました。当時は、流行にも大きく戦争が影響が及ぼしていた事が伺い知れますね。

庇髪を当て込んでみました。髪型だけで絵の雰囲気が一変しましたね。

日本画風味~陰影の誘い~

この最近、厚塗りで陰影をつけるのがクセになっていましたが、最近悩み中だった事もあり、今回は、陰影は出来るだけつけず日本画風をイメージして肌色を重ねてみました。このまま仕上げてもよかったのですが、折角の美人画。色っぽさを表現する為、手を描きこんでみました。

改めて描いてみると、当時の作風を表現するにはくっきりはっきりと西洋画の様に陰影をつけない方が、しっくりする感覚がありますね。但し「目」の表現は西洋風味ですが(笑)

折角描いた「手」このまま遊ばすには勿体ないので、紅をさす仕草という設定にしました。その為、首の角度はやや左寄りに落としています。

このような微妙な変更修正が効くのはデジタルならではですね!アナログだったら…泣いています。

完成 紅さす婦人

そして毎度の事ですが、iPadで作業していると色味が強くなる傾向なので仕上げとして

エアブラシを軽く拭いて、全体のトーンを落とした後に質感を出す為、プロクリエイトの「調整」→ボカシ3%で調整。最後にInstagramにあるエフェクト「slumber(まどろみ)」をかけ完成です。

大正浪漫~ひさし髪の大正美人をイラストで描く
エフェクト&微修正前
大正浪漫~ひさし髪の大正美人をイラストで描く
エフェクト&微修正後…だいぶ大正感出ました。

最初どうなるかと思いましたが、今回は正に「災い転じて福となす」。最後は想像以上に美しく描けたのではないかと自負しています。

失敗は成功の元 と言いますが、今回は正にその言葉が当てハマりましたね。正直何度も失敗して投げかけようと思いましたが、諦めずトライした結果最後は満足のいく出来になりました。

しかし。いずれ浜辺美波ちゃん再トライしなければ

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この記事を書いた人

車&バイク好きの愛媛在住のお絵描きおっちゃんです。「心に残る1枚を」をモットー”縦横無尽”に描きます😊 ランクル300、2年待ってやっと納車。バイクはクロスカブ50です。

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