54歳が「事業用口座」を作った話〜楽天銀行×マネーフォワードで会計をそろえた〜【副業とお金のリアル 第2回】

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開業届を出した翌日。達成感に浸る間もなく、次の宿題が待っていました。

「事業用の銀行口座、作らなあかんな」

副業のお金とプライベートのお金が同じ口座に混ざっていると、確定申告のときに泣きを見る。
これはAIに聞くまでもなく、なんとなくわかっていました。

目次

なぜ事業用口座が必要なのか

そもそも、事業用口座を別に作る必要はあるのか。
法律上の義務はありません。でも、やった方がいい明確な理由があります。

一番大きいのは、確定申告のときの手間です。
プライベートと事業のお金が混ざっていると、「これは経費か?私費か?」を1件ずつ仕分けする作業が発生します。これが年間数百件になると……想像するだけで気が遠くなります。

しかし、事業用口座を1つ決めておけば、その口座の入出金を会計ソフトに自動連携するだけ。劇的にラクになります。

私の場合は、すでに楽天銀行の個人口座を持っていました。ただ、プライベートの入出金と完全に混在しているため、新たに事業専用の口座を別に作ることにしました。

楽天銀行「個人ビジネス口座」を選んだ理由

AIに他のおすすめ銀行を聞いたところ、候補として挙がったのは次の3つ。

  • 楽天銀行(個人ビジネス口座)
  • 住信SBIネット銀行
  • GMOあおぞらネット銀行

どれもマネーフォワードとの連携が優秀とのこと。では、なぜ楽天銀行にしたか。

理由はシンプルです。
すでに楽天銀行を使い慣れていたから(笑)。

新しいサービスをゼロから覚えるより、慣れた環境の方が心理的ハードルが低い。
54歳の自分にはこれで十分だと思っています。

個人口座と個人ビジネス口座、何が違うの?

ここで少し補足です。
楽天銀行の「個人ビジネス口座」は、個人事業主向けに特化した口座で、通常の個人口座とは別に開設できます。主な違いは以下の通りです。

項目個人口座個人ビジネス口座
対象一般個人個人事業主
屋号での使用不可可能
振込名義本名のみ屋号も使用できる
開設費用無料無料

屋号「もりらんくる」での取引が可能になる点が、個人事業主としては一番大きなメリットです。

申し込みは5分で終わった。問題はその後……

さっそく楽天銀行のサイトから申し込みフォームへ。

  • 屋号:もりらんくる
  • 事業内容:イラスト制作・販売、ブログ運営
  • その他:必要事項を入力

入力自体は5〜10分程度であっさり完了。「あとは審査結果を待つだけ」という状態に。

……と思っていたら、意外と時間がかかりました。
結果が届いたのは約1週間後。無事に審査通過です。
「通るかな……」とドキドキしながら待っていたので、メールを見たときはホッとしました(笑)。

マネーフォワード クラウドの登録

銀行の審査待ちの間に、会計ソフトの準備も進めました。
選んだのは「マネーフォワード クラウド確定申告」です。

個人用アプリと事業用は別物

ここで最初に混乱したことがひとつ。
私はすでに「マネーフォワード ME」という家計管理アプリを使っていました。「これじゃダメなの?」と思いましたが、事業用はまったくの別サービスでした。

  • マネーフォワード ME:家計管理(個人向け)
  • マネーフォワード クラウド確定申告:青色申告対応(事業者向け)

ログインIDは共通で使えましたが、サービス自体は完全に別物。
これは最初に知っておきたかったです(笑)。

登録で入力した内容

  • 事業者区分:個人・個人事業主
  • 会社名・事業者名:もりらんくる
  • 都道府県:愛媛県
  • 確定申告の内容:事業所得がある(予定も含む)
  • 従業員数:経営者のみ

こちらの入力も5分かからず完了。プランはいったん「無料トライアル」で開始しました。
まずは使ってみて、続けるかどうか判断する作戦です。

実は知っていた。マネーフォワードの情報漏洩問題

ここで正直に書きます。
マネーフォワードを事業用に使い始めようとした時期に、ちょうどこんなニュースが飛び込んできました。

「マネーフォワード、GitHubへの不正アクセスで個人情報が流出した可能性」

2026年5月1日、マネーフォワードは開発管理ツール「GitHub」の認証情報が漏洩し、第三者による不正アクセスが発生したと発表しました。

流出した可能性があるのは「マネーフォワード ビジネスカード」のカード保持者名とカード番号の下4桁(370件)。これを受けて、銀行口座連携機能が一時停止されました。

「え、よりによって今のタイミングで……」と思ったのは言うまでもありません(笑)。

ただ、冷静に内容を確認すると、以下のことがわかりました。

  • 一般ユーザーの本番データへの漏洩は確認されていない
  • 銀行口座のログイン情報の流出も確認されていない
  • 5月12日以降、順次銀行連携を再開している

対応についても、発覚当日に公式発表と銀行連携停止という素早い初動対応を取った点は、個人的に評価しています。かつての日本企業にありがちな「隠す・遅れる」対応ではありませんでした。

とはいえ、金融情報を扱うサービスでこういったことが起きると、不安になるのは当然です。私もなりました。

それでも私がマネーフォワードを使い続ける理由

一言で言えば、「使い慣れているから」です。

実は数年前から、マネーフォワード MEを家計簿ソフトとして愛用していました。銀行口座・クレジットカード・証券口座を一括管理できて、毎月の支出が自動で見える化される。これが私の家計管理の軸になっています。

その使い勝手の良さを知っているからこそ、事業用の会計ソフトも同じ会社のものを選んだわけです。

もちろんリスクはゼロではありません。でも、どのサービスを使っていても情報漏洩のリスクはあります。大事なのは、パスワードを使い回さないことや、定期的に明細を確認する習慣を持つこと。

それを前提に、使い慣れたサービスで「続けやすい仕組み」を作る。これが54歳の私の判断です。

正解かどうかはわかりません。でも、完璧を求めすぎて何も始めないより、まず動いてみる方がいいと思っています(笑)。

主要クラウド会計ソフト3社を比較してみた

マネーフォワードを選ぶ前に、主要な3サービスを比較しました。

マネーフォワード クラウドfreee会計やよいの青色申告オンライン
無料プランあり(機能制限あり)あり(機能制限あり)初年度無料
月額料金1,408円〜1,628円〜1,133円〜
青色申告対応
銀行自動連携
操作のしやすさ★★★★☆★★★☆☆★★★★★
個人事業主向き★★★★☆★★★★☆★★★★★

※料金は2026年6月時点の参考価格です。各社プランにより異なります。

正直なところ、どれを選んでも基本機能に大きな差はありません。「やよいの青色申告オンライン」は老舗で操作が直感的、「freee」はUIがスマートで若い人に人気です。

私がマネーフォワードを選んだ理由は前述の通り、「すでに使い慣れていたから」。それだけです(笑)。

やよいの青色申告オンラインを見てみる

freee会計を見てみる

▶︎マネーフォワードクラウドを見てみる

次のステップ:銀行と会計ソフトを連携する

楽天銀行の口座が開設されたら、いよいよマネーフォワードと連携させます。

連携すると口座の入出金が自動で取り込まれるので、手入力の手間がほぼゼロになります。
(連携後の体験は次回以降に書く予定です)

また、開業日(4月22日)以降に使った経費も、さかのぼって入力する必要があります。

iPad、Procreate、ConoHa WING、Canva、Claude……。
副業のために使ってきたお金を、ちゃんと「経費」として記録していく作業が、ここから始まります。

まとめ

開業届を出したときは、「個人事業主になった」という実感がありました。
でも今回、事業用口座と会計ソフトを準備してみて感じたのは、もっと現実的な変化です。

「事業ごっこ」ではなく、「事業の仕組み」を作り始めたんだな、と。

売上はまだ、大したことありません。
それでも、お金の流れを整え、記録する環境を作る。
この小さな積み重ねが、いつか本当の事業につながっていくのだと思います。

今回のポイントをまとめると:

  • 事業用口座は義務ではないが、作った方が確定申告が圧倒的にラク
  • 楽天銀行の個人ビジネス口座は屋号での使用が可能・審査は約1週間
  • マネーフォワード MEとクラウド確定申告は別サービス
  • まず無料トライアルで使い始めるのが正解
  • 情報漏洩リスクはゼロではないが、対策を取った上で使い続ける判断をした

54歳でも、AIに聞きながら進めればなんとかなる。
これが今回の一番の学びかもしれません(笑)。

次回予告

口座も開設でき、会計ソフトの準備も整いました。いよいよ経費の入力が始まります。

「iPad、Procreate、Claude……これって全額経費になるの?」
実はそう単純ではありません。

副業初心者がつまずく「経費の按分」——仕事とプライベートで兼用している道具や出費を、どう割り振るのか。次回は、実例を交えて正直に書いてみます。お楽しみに。

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この記事を書いた人

コロナ禍をきっかけに絵を約40年ぶり?に描き始める。「心に残る1枚を」をテーマに色々なジャンルで絵を描いてます。

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