「自分のブログは関係ない」は思い込みだった。WordPressのセキュリティをAIと点検した話【50代からのAI活用術・第17回】

ノートパソコンの前で驚く50代男性と、盾で赤い矢を跳ね返す光のAIキャラクター。AI活用術第17回のアイキャッチ  
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📝 この記事でわかること

  • ✓小さな個人ブログにもサイバー攻撃の危険はある?
  • ✓ConoHa WINGのセキュリティ設定は大丈夫?
  • ✓WordPressを最新にすれば、それで安心?
  • ✓AIは、ブログを守る「盾」になる?

こんにちは、もりらんくるです。

最近、ニュースでよく目にするサイバー攻撃や情報漏えい。本当に恐ろしいことですが、一方で「うちみたいな小さなブログは関係ないでしょ」と思っていました。

ところが、最近のサイバー攻撃には、AIが悪用されている可能性も指摘されています。

AIが攻撃の「矛」として使われているかもしれない。

それなら、守る側もAIを「盾」にすればいいのでは?

そう思ってClaudeに相談したところ、一度自分のブログを点検してみることになりました。

今回は、AIと一緒に行ったセキュリティ点検を紹介します。

前編ではサーバー側の設定を、後編ではWordPress本体やプラグイン、テーマの更新についてお届けします。

目次

今、何が起きている?サイバー攻撃は他人事ではない

大手企業の情報漏えいが相次いでいる

2026年の9月から10月にかけて、大手企業の情報漏えいに関するニュースが相次ぎました。

ソースネクストでは最大約2,252万件、旅行予約サイトを運営するアドベンチャーでは約1,464万件の情報が漏えいした、またはその可能性があると公表されています。

2026年秋の主な情報漏えい(件数の多い順)

※「漏えいした可能性がある」「おそれがある」件数を含みます。件数は各社の公表・報道によるものです。

企業名(主なサービス)公表日件数
ソースネクスト10月15日最大約2,252万件
アドベンチャー(旅行予約サイト)10月9日約1,464万件
物語コーポレーション(飲食チェーン)10月5日約1,079万件
第一興商(カラオケ・飲食)10月8日約872万件
ライドオンエクスプレスHD(宅配寿司など)10月13日最大約650万件
ブックオフグループHD10月9日約638万人
ヤマト運輸9月29日約526万件
ローソン(ローソンID)10月8日約216万件

出典:サカタのエンジニアブログ「国内の不正アクセス・サイバー攻撃 被害まとめ(2026年9月〜)」をもとに作成

普段使っているサービスの名前が、ずらりと並んでいます。

セキュリティ会社からは、こうした攻撃にAIが悪用されている可能性が高いという指摘も出ています。ただし、個別の事案でAIが使われたと確認されたわけではありません。

WordPress本体と、土台の「PHP」にも脆弱性

ブログを運営する私にとって気になったのが、WordPressに関係する2つの脆弱性です。

1つ目は、2026年7月に見つかったWordPress本体の脆弱性「wp2shell」です。ログインしていない攻撃者でも、条件によってはサイトを乗っ取れてしまう深刻なもので、WordPress 7.0.2などで修正されました。

2つ目は、WordPressを動かしている土台のプログラム「PHP」の脆弱性です。「php2shell」とも呼ばれ、深刻度は2件とも「緊急」レベル。日本時間の10月21日夜に、修正版が公開されました。PHPの開発元は、すべての利用者に直ちにアップデートするよう強く呼びかけています。

名前は似ていますが、この2つは別物です。ここが、あとで大事なポイントになります。

個人ブログにも、こんなリスクがある

もちろん、企業への攻撃と個人ブログへの攻撃が、すべて同じ手口というわけではありません。

しかし、個人ブログにも注意すべきリスクがあります。

こんな話を聞くと、正直「小さなブログだから大丈夫」とは言い切れませんよね。

攻撃する側が、AIのような道具で効率よく弱点を探す時代。

守る側の私も、AIの力を借りてみることにしました。

ConoHa WINGとWordPressには、どんな守りがある?

ちなみに、レンタルサーバーやWordPressには、セキュリティ対策に役立つ機能が用意されています。

ただし、機能が用意されていることと、実際に有効になっていることは別です。

ConoHa WINGのセキュリティ機能

機能どんな守り?
無料独自SSLサイトとの通信を暗号化する(URLが「https」になる)
WAF不正な通信を検知し、サーバーの入り口でブロックする
WordPressセキュリティログイン試行回数の制限、海外からの管理画面アクセスの制限、スパムコメント対策
自動バックアップ毎日自動でサイトのバックアップを取得する
ネットde診断サイトの弱点を診断する
ディレクトリアクセス制限・IPアクセス制限特定のフォルダや相手からのアクセスを制限する

※私が使っているレンタルサーバーはConoHa WINGです。◆ここにConoHa WINGのテキストリンク(A8.net)を挿入◆

ConoHa WINGのサイトセキュリティ画面。独自SSL、WAF、ネットde診断、WordPressセキュリティのタブが並んでいる
ConoHa WINGの「サイトセキュリティ」画面。独自SSL・WAF・ネットde診断・WordPressセキュリティなどの機能が並んでいます。

WordPressのセキュリティ機能

機能どんな守り?
本体の自動更新重要な修正を、自動で適用する
更新のお知らせ管理画面上部の「🔄」の数字で、更新待ちを知らせる
プラグイン・テーマの自動更新プラグインごとにON/OFFを選べる
サイトヘルスサイトの状態を診断して、改善点を表示する

では、私のブログはどうなっているのでしょうか。

Claudeに管理画面のスクリーンショットを見せながら、点検を始めました。

実際に点検!WAFがOFFだった

更新待ちのプラグインが4つ

最初に見せたのは、WordPressのプラグイン画面です。

WordPressのプラグイン一覧画面。利用可能な更新が4件と表示されている
WordPressのプラグイン一覧。「利用可能な更新(4)」と表示されています。

更新できるプラグインが4つありました。

すぐに更新したくなりましたが、まずはサーバー側の設定とバックアップを確認することに。プラグインの更新は後編で紹介します。

なんと、WAFがOFF!

ConoHa WINGの管理画面で「サイト管理」→「サイトセキュリティ」と進み、WAFの設定を確認しました。

すると……。

ConoHa WINGのWAF設定画面。利用設定がOFFになっている
ConoHa WINGのWAF設定画面。利用設定がOFFになっていました。

WAF(ワフ)とは、Webサイトへの不正な通信を検知し、攻撃を防ぐための機能です。

いわば、玄関の警備員のようなもの。その警備員が不在だったわけです。

AIに確認し、設定をさっさと「ON」に変更しました。

とりあえず、警備員常駐になりました(笑)

ConoHa WINGでWAFをONにし、成功しましたと表示された画面
「成功しました。WAF設定変更」と表示され、設定変更が完了しました。

これでWAFは有効になりました。

ただし、WAFだけですべての攻撃を防げるわけではありません。WordPress本体やプラグインの更新など、ほかの対策も必要です。

また、WAFが正規の操作をブロックする場合もあります。記事の保存などでエラーが出ても、すぐにOFFにせず、まずはエラー内容や検知ログを確認します。

WordPressのセキュリティ設定も確認

続いて、同じ画面の「WordPressセキュリティ」タブを確認しました。

ConoHa WINGのWordPressセキュリティ設定画面。ログイン制限や海外アクセス制限がONになっている
ConoHa WINGのWordPressセキュリティ設定。ログイン制限や海外アクセス制限などの状況を確認できます。

私の環境では、ログイン制限など、すでに有効になっている項目がありました。

実は最初、AIから「SiteGuard WP Plugin」というセキュリティ用プラグインも提案されていました。

しかし、サーバー側ですでに対応できている機能もあります。

そこで、すぐに追加するのではなく、既存の機能と重複しないか確認してから判断することにしました。

セキュリティ対策は、何でも追加すればよいというものではありません。利用環境や設定によっては、ログインなどに問題が起きる可能性もあるためです。

バックアップは取得されていた!

次に「サーバー管理」→「自動バックアップ」を開きました。

ConoHa WINGの自動バックアップ画面。Web、Mail、DBに緑のチェックが付いている
ConoHa WINGの自動バックアップ画面。Web・Mail・DBの各項目に緑のチェックが付いています。

画面を見ると、Web・Mail・DBのバックアップが取得されていました。

これは心強い!

万が一のとき、バックアップがあれば復旧できる可能性があります。

ただし、保存対象や保存期間、復元方法も確認しておくことが大切です。

ここでAIから、こんな注意がありました。

「『リストア可』は復元操作に進むためのリンクです。確認のつもりで押さないでください」

リストアとは、バックアップを使って過去の状態に戻すこと。復元する時点によっては、その後に追加した記事や更新内容が失われる可能性があります。

ConoHa WINGのサイト設定画面。下部にWordPress初期化のボタンがある
ConoHa WINGのサイト設定画面。初期化など、実行前に影響を確認したい操作もあります。

初期化やサーバー削除など、影響の大きい操作は、内容を確認せずに実行しないようにしましょう。

⚠️ 作業中にAIが「押さないで」と教えてくれたボタン

ボタン押すとどうなる?
「WordPress初期化」サイトが初期状態に戻る
「サーバー削除」サーバー上のサイトがすべて消える
「リストア可」過去の状態に戻り、それ以降の更新が失われる可能性がある
「再インストール」通常は押す必要なし

落とし穴:WordPressを更新しても、PHPは直らない

点検のあと、AIに「ニュースになっているPHPの脆弱性も、これで対策できた?」と聞いてみました。

答えは、意外なものでした。

「WordPressやプラグインを更新しても、PHPの脆弱性は対策できません。PHPはサーバー側に入っているプログラムだからです」

つまり、こういうことです。

  • WordPress本体の脆弱性(wp2shell):WordPressを更新すれば修正される。私のブログはすでに修正済みのバージョンでした
  • PHPの脆弱性(php2shell):PHPを更新する必要がある。レンタルサーバーでは、基本的にサーバー会社の担当

名前が似ているので、私はすっかり同じものだと思っていました。

そこで、自分のブログのPHPのバージョンを確認してみました。WordPressの「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」で確認できます。

WordPressのサイトヘルスのサーバー情報。PHPバージョンが8.3.35と表示されている
サイトヘルスの「サーバー」欄。PHPのバージョンは8.3.35と表示されていました。

表示は「8.3.35」。今回の脆弱性が修正されたのは「8.3.36」なので、番号の上では一つ前です。

……え、まだ直ってない?

少し焦って、ConoHa WINGの「お知らせ」を確認すると、「PHPの脆弱性への弊社対応状況について」という告知が出ていました。

ConoHa WINGのお知らせ画面。PHPの脆弱性への対応状況が案内されている
ConoHa WINGのお知らせ。PHPのバージョンを維持したまま、セキュリティパッチを適用していると案内されています。

告知によると、ConoHa WINGでは、PHPのバージョンはそのままで、サーバー会社がセキュリティパッチを適用しているとのこと。10月22日18時の時点で、サーバーへの適用を順次進めているところでした。利用者がPHPのバージョンを変更する必要はない、とも書かれていました。

つまり、バージョンの番号だけでは、修正が済んでいるかどうかは判断できないのです。

レンタルサーバーを使っている方は、管理画面の数字だけで判断せず、サーバー会社のお知らせを確認しましょう。

AIは「盾」になったか?

結論から言うと、AIは十分に頼れる「盾」になってくれました。

盾として役立ったこと

特に印象に残ったのは、最初はセキュリティプラグインを提案していたAIが、設定画面を見たあとに「サーバー側ですでに対応できている機能もある」と判断を変えたことです。

ネットの記事だけを頼りに作業していたら、必要のないプラグインを入れていたかもしれません。

盾だけでは守れないこと

ただし、AIの盾も万能ではありません。

AIの提案が常に正しいとは限りませんし、実際にボタンを押すのは自分です。今回のPHPのように、最後はサーバー会社の公式のお知らせで確かめることも大切でした。

また、スクリーンショットを送る前に個人情報が写っていないか確認すること、パスワードや認証コードをAIに入力しないことも大切です。

盾を持つのはAIではなく、あくまで自分。AIは、その盾の使い方を教えてくれる相棒なのだと感じました。

まずはここだけ!前編のチェックポイント

まずは、次の4点を確認してみましょう。

まずはここだけ!前編のチェックポイント(ConoHa WINGの場合)

  • □WAFが有効になっているか
  • □WordPressのセキュリティ設定が、自分の環境に合っているか
  • □バックアップが取得され、復元方法も確認できているか
  • □サーバー会社のお知らせで、PHPの脆弱性への対応状況を確認したか

すべてを一度に完璧にする必要はありません。まずは自分のブログの状態を知ることから始めましょう。

まとめ|AIが矛なら、AIを盾に

今回、一番驚いたのは、サーバーに用意されていたWAFがOFFのままだったことです。

そして、「WordPressを更新すれば、全部安心」というわけではないことも知りました。

「小さなブログだから大丈夫」という思い込みは、今回の点検で変わりました。

セキュリティ機能が用意されていても、有効になっていなければ、その機能による保護は受けられません。

そして、パソコンに詳しくない50代の私でも、AIに画面を見せながら相談すれば、自分のブログの守りを確認できました。

攻撃する側がAIを矛にするなら、守る側もAIを盾にすればいい。

皆さんも、まずは自分のブログのWAFやバックアップ、サーバー会社のお知らせを、AIと一緒に確認してみてはいかがでしょうか。

大切なのは、完璧を目指すことより、できる対策を一つずつ実行すること。

「矛盾」という言葉は、どんな盾も突き通す矛と、どんな矛も防ぐ盾の話から生まれたそうです。

AI同士の矛と盾、どちらが勝つのかは分かりません。それでも、何も持たずに立っているよりは、盾を構えておきたいと思います。

ConoHa WINGを検討している方へ

私が使っているレンタルサーバー「ConoHa WING」には、今回紹介したWAF・WordPressセキュリティ・自動バックアップが、最初から用意されています。

今回のPHPの脆弱性でも、サーバー会社がセキュリティパッチを適用し、お知らせで対応状況を案内してくれました。

ただし、今回の私のように、機能があってもOFFのままでは守りになりません。契約したら、まずはWAFとバックアップの設定を確認してみてください。

次回予告|WordPressの更新作業に挑戦!

後編では、WordPress本体やプラグイン、テーマの更新に進みます。

SWELLの更新時に表示されたのは、「テーマに加えたカスタマイズがすべて失われます」という、ドキッとする注意書き。

AIは、すぐに更新ボタンを押すようには勧めませんでした。

そして、最初は「改善が必要」と表示されていたサイトヘルスは、どうなったのか?

次回は、AIの盾をもっと上手に使うための、50代初心者の「AI防御術」とあわせてお届けします。

参考情報

📌 このブログで使っているレンタルサーバー

himemarumo.comはConoHa WINGで運営しています。表示速度が速く、WordPressの設定も簡単で、54歳の私でも迷わず使えました。月額料金も安く、初期費用無料のキャンペーンもあります。

ConoHa WINGを見てみる →

📌 このブログで使っているWordPressテーマ

himemarumo.comのデザインはSWELLを使っています。コードの知識がなくても直感的にカスタマイズでき、表示速度も速い。54歳の私でも迷わず使えた国産テーマです。

SWELLを見てみる →
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この記事を書いた人

コロナ禍をきっかけに絵を約40年ぶり?に描き始める。「心に残る1枚を」をテーマに色々なジャンルで絵を描いてます。

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